大学時代アメリカにあこがれていた私。バンドやってて英語の歌を歌うために何とかして英語を習得しなければと思いついたのが、外国人と友達になること。そこでバンド仲間の紹介で知り合ったのが白人、金髪、青い目のa typical American、ジョゼフ。彼が私の男性観を根底からひっくり返すことに。
京都市内のいわゆる昔ながらの長屋に住んでいて、日本大好き。私のとてつもなくつたない英語と彼の片言の日本語で始まったデート(?)。家の中に居ると間が持たないので、外に出てぶらぶらすること多々(wandering around!)。彼も音楽が好きで、私たちのバンドの練習もよく見に来てくれた。
残念ながら恋愛にはつながらなかったけど(Ahhhh)、彼から学んだことは学校で学んだこと以上に、私のpersonalityに影響することに。
After you レディーファースト
背が高くて肩幅もあって、体積で言うと私の2倍くらいはあるジョゼフ。でも外見とは裏腹に、彼のハートはとてもsensitive。そして、何につけても彼はLadies First。彼と一緒だと、ドアを開けたことなんてないくらい。ドアが近くなると早足になって、必ず私の前に出てドアを開けてくれる。そしてやさしく“After you”。自分が入った後は必ず次の人が重いドアを押さなくていいように開けて待っててくれる。亭主関白の家庭で育った私にとって、princessのように扱われた私は “You are spoiling me and I love it!。
それだけじゃない。レストランやカフェに行ったら、必ず私を先に座らせてくれる。時には私が座りやすいように、後ろから椅子を押してくれたり。ウェイトレスがメニューを持ってきたら、まず私に先に見せてくれる。注文ももちろん、まず私。これがまた、自然なんだよね( without an effort!)。別に私をimpressedさせるわけでもなし。
彼はきっと幼いころからママを大事にするパパを見て育ったんで、女性を大切にすることが身に染み付いているんだろうね(Fab!)。母が一度会ったとき、私のコートをかけてくれるジョゼフを見て、母のそれでなくても大きな目が二倍くらい大きくなったような。
HUG 優しいスキンシップ
スキンシップが和製英語なのはもちろん知ってるよね。日本に住んでる外国人がまず笑うのがこの言葉。最近では“Hug”が浸透しているようで。でもおばさん世代は“え?何?犬のパグ?”なんていってる人もいたり。
Sadly私とジョゼフは恋愛には結びつかなかったんだけど、それでも大親友だったんで、スキンシップ大有り。出会ったらhug、別れるときにhug、うれしいことがあれは“I’m so happy for you!”とhug、悲しいことがあれば“I’m so sorry to hear that.”とhug。“Well done!”とhug、“That’s awesome!”とhug、“Don’t worry, honey”とhug、“You will be ok.”とhug。
私たち日本人はどうしてhugしないんだろう。だって、日本人のママだって、自分の赤ちゃんや小さい子はちゃんとhugしてるのに。いつやめちゃうんだろう。ペットの犬や猫はしっかりhugしてるのに。肌のぬくもりって大事だよね。だから赤ちゃんが生まれたらまずママの手で抱きしめてあげる。それが人生の始まりなんだ。といことで、私は誰でもhugしちゃう。
Inner Beauty ありのままを受け入れてくれる包容力
ジョゼフと出会って、私の渡米願望が倍層したのはfact。そして高校時代からかわいい友達に囲まれてinsecuritiesいっぱいで生きてた私を救ってくれた彼の一言が“Why do you care so much about what other people say?”頭を石で殴られたようなimpact!、だって私、答えられなかった。こうするべき、こうなるべき、なんていうstereotypesで育った私には、自分がこうありたいと思うより、親や家族、そして友達が良しとすることが私の選ぶべき道なんだと思ってかたら。
ジョゼフはありのままの私を本当にrespectしてくれて、何度も“I like just the way you are.”と言ってくれた。そして“You are different because you are special.”って。
数年後、念願かなって渡米した私。アメリカ人に囲まれて思ったのが、みんな自分がspecial だって思っていること。最初「こいつバカじゃない?凡人のくせに。」なんて思ったけど、今はそのoptimisticさが人間大事なんだって痛感してる。だってあなたを好きになってくれる人は、あなただから好きになってくれなきゃ。作り上げた架空の人物を好きになられても、自分を締め付けるだけ。私が私であっていいと教えてくれたジョゼフ。今どうしてるんだろう。